Sunday

110529

Big Palette Fukushima













また郡山にあるビッグパレットふくしまに行ってきました。
今回は間仕切りではなくて、世界的に活躍されているヴァイオリニスト、
五嶋みどりさんの演奏会の会場設営のため。

会場設営といってもきわめてシンプルなもので、
間仕切り用に避難所にストックしてある紙管を立てて並べて、
曲面を作るというもの。
準備も滞りなく終わって、五嶋さんの演奏が行われました。
ぼくはクラシックには疎いので細かいことはよくわかりませんが、
ヴァイオリンひとつで場所の空気感を一瞬で変える、
とてもすばらしい演奏でした。

自分はたまたま機会に恵まれて、
こういったことに携わることができているけれど、
やっぱり今回の震災以降それぞれがいろいろと思うことがあって、
それは間違いなく現在進行形で何年も続いていくのだろうと思うのだけれど、
2ヶ月半経った今でも避難所にはいっぱい人がいて、
しかもそこでの環境さえなかなか改善されなかったりする。
ここは福島なのでさらに問題は複雑で、
そして解決への道はとてつもなく長いであろうことは容易に予想できる。
その中で、各々が思うことを少しずつ行動していくのはとても重要なことだ。
そこにはさまざまな批判がついてまわるかもしれないし、
誰かの挙げ足をとるのもものすごく簡単なことだ。
また逆に、なにかをしたことで自分が他人よりも優位に立っているように思って、
その人が考える正義を他人に押し付けてしまうと可能性があるということにも
注意しておかなくてはいけない。
今のような状況にあっては、言葉はどうしても原理的になってしまいがちだけれど、
100%正しいことなんてないし、あるいは正しいことがつねにいいことだとも限らない。

そんな中、普段一流の設備を備えた会場で、
何千、何万人の観衆を前に演奏をしているミュージシャンが、
マイクもない体育館の片隅で、パイプいすに座った数十人の観衆のために、
20分の本番のために1時間以上も練習をしてから演奏しているさまからは、
いつもの立場なんてまったく通用しないこんなときだからこそ、
一人の人間としてできることを全力でやろうとする姿勢が伝わってきて、
強く感銘を受けた。

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