女川に行ってきました。
個人的には被害の大きかったところに行くのは初めてだったので、
車から見る景色には思わず目を奪われてしまい、感じるものもいろいろとありました。
今回は間仕切りで初めて蚊帳を使ったのですが、
これがとても好評でした。
はじめはどのくらいの人数が希望してくれるかもわからず、
最初のひとつを見本として設置したときにも半信半疑で見ていた人が多かったのですが、
少しずつ希望してくれる人が増え、
最終的にはかなりの数を設置することができました。
このように一世帯ずつ話しながら設置していくのはどうしても手間と時間がかかり、
効率は悪いし問題が発生することもあるのですが、
そのぶんそれぞれの希望に合わせてカスタマイズしていくこともできるし、
カーテンと蚊帳を使い分けてみたりして少しずつ変化をつけることができたりして、
すべて同じ寸法で一気にやってしまうのに比べて
結果的にはすごくよいのではないかと思います。
(きっとこれは実際に建築を作るときと元をたどれば同じことなんじゃないかと思います。)
また、だんだん間仕切りが設置していくにつれて、
自分で設置をしたいという人も増えていったのもすごくよかったと思います。
特にひとりのおじいさんは、こちらが手伝おうとするのを頑なにこばみ
ところどころ手まどいながらも作り上げ、
それを温かい眼差しで見守りサポートする奥さんの姿は、
むしろこちらがすごく力を与えてもらいました。
作業自体は簡単だし、それぞれが自分の手で好みに合わせて作り上げていくのが
もっとも健康的だとも思います。
理想をいえばこちらは仕組みと材料を提供して、
それを避難所の方々がカスタマイズしていくということなんだろうと思います。
間仕切りの作業はだいぶ落ち着いてきましたが、
これから仮設住宅に移っていくにつれてまた違う問題がどんどん出てくることが予想されます。
まだ自分がどうやって関わっていけるかわかりませんが、
できることを少しずつでもできればと考えています。
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